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本を読む 9冊目

本を読んでレビュー書き始めて1ヶ月。ここまで書いたレビューは8冊だが書いてないのも含めると(書くのが追い付いてない)10冊ちょっとだ。自分は1ヶ月に10冊前後読めるという事が分かった。しかし、そんなこと分かったところで特になんのやくにも立たんのだ。

 

証言の心理学 高木光太郎

 

概要

人の記憶ってのは曖昧。嘘を付くつもりが無くても過去の体験を正確に語るのは難しい。証言の聞き手が、虚偽の証言や自白を生み出す手助けをしてしまうこともある。これを法廷という場に生かすことはできるのか。心理学研究の最前線をわかりやすく説明している。(この当時の最前線。特に足利事件のことに触れて書いてありましたが、当時も判決は怪しかったようです。今では冤罪となっています。足利事件についての本は↓を読むとよくわかるかなと。真犯人の目星もついてるんだって。面白いけど結構長かった記憶。)


殺人犯はそこにいる (新潮文庫)


殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件 (新潮文庫) [ 清水潔 ]

 

 

前半は実験などを交えた今までの心理学

後半は実際の事件などに活用した心理学の変遷

実際に事件にはそれをすべて見ていた人(この本では特権的存在者)がいないため、警察などで証言を聞く場合、その証言が辻褄が合うのか、誘導された証言ではないかなどの信ぴょう性を確認する必要がある。それを心理学の観点から見たものである。

まず記憶は脆いということ。実験では、質問の仕方を変えるだけで思い出すものが変わってしまうという結果に。見てないものまで見たと思ってしまう。このような心理学をどうやって活かすか。

実は心理学の実験はすべてを見ていた人(特権的存在者)がいるが本当の事件ではそれがいないので直接活かすことは難しいという事。

という事で別のアプローチをとることにした。甲山事件では園児の証言を証拠としたが本当にこれを証拠としていいのか。実際に事件と似たような環境を作りちゃんと園児に証言ができるかの実験をした。まあ実験の結果ちゃんと証言ができないっていう事。だったんだけど似た環境じゃ厳密にはダメじゃん的な感じで、じゃあ心理学使えなくねってなっていく。最終的には調書の微妙な癖を見つけ出し、これは誘導された証言だ。みたいなアプローチなら心理学を使えるねと言っておわり。

まあ前半は実際の実験もあり心理学っぽくて面白かった。後半も実際の事件に即してその心理学の変わっていく様子が見れた。けど面白いというよりは読み物的な感じ。なんとなく小説読んでる感じだった。

 


証言の心理学 記憶を信じる、記憶を疑う【電子書籍】[ 高木光太郎 ]

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