本を読む 8冊目
新版 議論のレッスン
福沢 一吉
新版 議論のレッスン (NHK出版新書 552)
議論のレッスン新版 (NHK出版新書) [ 福澤一吉 ]
最近新版になったっぽいので中古で買うときは注意。
議論とは何かについてから始まり、トゥールミンの議論モデルを利用して議論のルール、議論の中身が見えてくる。
今回は全編通して議論の話。議論のルールから実際の新聞記事を分析的に読むトレーニングまで載ってます。なのでいつもは章ごとの感想ですが今回は全体の感想で。
まずトゥールミンの議論モデルを知っていますか?(ググると出てくるよ)3段論法みたいなもんなのですが3段論法は結構穴があるとか(論法にもアナはあるのか...)。トゥールミンは論証を大きく 主張、根拠、論拠から成り立つモデルだとしました。
(根拠)だから(主張)。なぜなら(論拠)。
更に 主張←反証。論拠←裏付け。根拠→(限定語)→主張。
こんな感じで掛かります。このモデルが議論をするうえで分かりやすい構造なんですと。
ほんで内容ですが正直言ってムズかったです。内容がムズイというよりはちょっと理解が甘いと後々 は??? ってなる。
初級編はまあ分かりやすい。というかトゥールミンの議論モデルを他の本でチラッと見たことあったからかもしれない。チラッと見たときはトゥールミンも聞いたこともなかったし、あんまり重要性というか本当にあるモデルなのかいなと思ってましたが、議論界(そんな界隈は無い)では有名らしい。
次に中級編。詰みました。なまじ初級編を知っていてちゃんと読まなかったせいもあるけど中級編の後半、論拠の話がすんなり入ってこず、そのまま次の実践編も読んだけどやっぱり理解できず。なので初級編の分からんところをもう一回読んで、中級編あたりはざっと3回ほど読みました。
国会の議事録と新聞の記事に対しても論証を使って読み解いてるので面白いです。練習問題もあります。
批判的に文章が読めるようになる(なってない)と色んな文を読みたくなりますねえ!
ただ注意点があって普段のご飯食おうぜ!程度のコミュニケーションで議論を持ち込むとただのうざいやつなので注意しようってチラッと見た本にもこの本にも書いてありました。
これからはこの論証の方法を書く時も読む時も活用していきたいですね。